1万円以下の、私服よりも安い金額で揃えられるような品から、初任給を全て

つぎ込んでもまだ足りないといったものまで、スーツの値段はピンキリです。

 

もちろん、その価格帯は無意味に幅広くなっているわけではありません。価格

を決めるいくつかのポイントの内、素人目にもわかりやすいものとして

「生地の違い」があります。

 

安いものではポリエステルの比率で判断される生地の質は、金額が上がるごとに

ウールやカシミヤといった、さらに高価格の原料によって値段が左右されるように

なるのですが、その詳しい表示を見ずとも明らかな品質の差がスーツの価値を決めます。

 

見た目が艶やかで触り心地も滑らか、羽織ってみればその軽さと柔軟性に驚かされ、

しわになりにくい性能の良さに感心する、本当にいい生地というのは、そのように

良質であることを隠しません。

 

だからこそ良いスーツを着ていることは、傍目にそれを見るだけの周囲の人間にさえも

伝わり、持ち物にこだわれる能力のある人という、ステイタスのさりげないアピール

に繋がるのです。

 

 

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