臭いの除去や除菌に、消臭スプレーは有効ですが、スーツは湿り気に
弱いものなので、消臭スプレーであってもかけすぎないように
しなくてはなりません。消臭成分入りのスプレーとは言いますが、
その主成分は水ですからアルコールのようにすぐに飛ぶこともなく、
衣服に染み込んだ液体は、自然乾燥するまでそこにあり続けます。
噴射しすぎるとスプレーの水分で、スーツの生地がしばらくは
湿った状態のままになってしまうのです。

消臭スプレーの跡がシミになったり、中途半端に残って雑菌の
繁殖場所になるなどという皮肉な事態を避けるためには、
スプレーといえど使い過ぎるのはいけません。襟元や腕の付け根など、
臭いがついた部分に一拭きするだけで、製品の特性上効果が
得られるはずですから、正しい使用方法を守っていきましょう。

スーツが湿り気を帯びるほどに、たくさんスプレーを吹きかけなければ
臭いが消えないというのなら、それはスプレーで対処できる限度を
超えているのです。陰干しして湿気を完全に飛ばしても、まだ臭いが
消えないという時には、クリーニングに出して改善を望みましょう。

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